先週くらいまで、「ハッカーと画家」を読んでいたのですが、その中に、 ベンチャー企業は、2つの選択肢があったら、技術的に難しいほうを選べばいい、 というような記述がありました。 技術的に難しければ難しいほど、同じ土俵にいる企業がいない (特に大企業は難しいほうを選べない)ため、有利になる、ということだそうです。 そして、人生においても、同じことが言えるとあります。 簡単なほうは、自分の怠惰さが持ち出してきたに違いなく、心の底では、 自分が何をすべきかわかっているはずだからだそうです。 言われてみればその通り、と言えそうですが、恥ずかしながらわたしは、 この本を読むまで気がつきませんでした。 実際に、難しいほうを選択できるかどうか自信はありませんが、 もしそういう状況になったら、一瞬でも考えてみようと思いました。 そして興味深いことに、岡本太郎も、同じようなことを言っていました。 「自分の中に毒を持て」の中で、安全な道と危険な道があったら、 危険な道を選ぶべきだ、と主張しています。 安全で間違いのない道を選ぶよりも、死に対面することこそ生なのでは、 というような厳しいことを、いつもの熱い文体で書かれています。 テンションとかニュアンスが違いますが、結果的に、 アメリカの技術屋と日本の芸術家が、同じことを主張しているのが、 面白いと思いました。 あ、いずれも、わたしのいい加減な要約ですので、詳しくは、 以下の本を読んでください。どちらも面白いので、読んで損はしないと思います。
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